衛生対策・管理
床材と熟練の床施工技術が「車の両輪」
「ピュアクリート工業会」と「技術検定制度 A’PES」
㈱キューケン
電話:0276-61-3039

A’PES技術検定試験の様子

「ピュアクリート工業会」の会員証

「 A’PES」技術検定試験

 キューケンの水系硬質ウレタン樹脂・高性能耐久塗り床材「ピュアクリート」は、①短時間施工②水気に強い③無臭④防カビ⑤耐熱⑥耐衝撃・耐摩擦⑦耐酸・耐薬品──と大別して七つの優れた特徴があり、食品工場のHACCP制度化など、あらゆる厳しい安全基準をクリアできる床材として、コンビニベンダーなど食品工場の塗り床面積では国内トップ規模の施工実績がある。
 同社のR&D(研究開発)センター機能を持つ「館林ファクトリー」(群馬県)は、製品の研究開発、生産性・品質管理向上および物流の効率化、施工業者であるピュアクリート工業会会員の教育・研さんの場など、多機能を持ち合わせた塗り床材製造工場で、食品業界の要望に応えながらより高い品質と技術を実現する仕組みをつくっている。
 同社の永松喜一郎社長は、「塗り床材は工場出荷段階では半製品。製品とともに施工技術向上と経験・知識の共有・蓄積が大事で、床施工は床材と熟練の施工技術が車の両輪である」との考えから、材料開発から販売、施工までを一気通貫で手掛けている。それを実現しているのが、全国31社から成る「ピュアクリート工業会」と、ピュアクリート施工管理技師がさらに優れた技術と知識習得を目指して技術研さんの励みとしている「技術検定制度 A’PES」だ。

「ピュアクリート工業会」
 全国31社でピュアクリートを責任施工

 合成樹脂塗り床材「ピュアクリート」は、食品工場で要求されるほぼ全ての機能を兼ね備えた優れた床材であり、今や食品工場の床材の主流となっている。ただ、その仕上がりは熟練した職人の「コテ仕上げの技量」に大きく左右される。加えて、施工前のコンクリートの下地処理や施工環境の確認(温度・湿度)、材料攪拌の管理が、良い床を仕上げるのに必要不可欠である。
 前述の通り、「優れた製品と熟練の施工技術が車の両輪のようにかみ合って初めて良い床を提供できる」との思いから、同社は塗り床業界ではいち早く「ピュアクリート工業会」を立ち上げた。現在では全国31社の現場経験豊富な会員(施工会社)のみがピュアクリートの責任施工を行っている。
 また、ピュアクリート工業会では、毎年数回の技術研修会の後、ピュアクリート施工管理技士の認定試験を行い、施工技術精度の向上に取り組んでいる。

「技術検定制度 A’PES」
 技術研さんの励みに

 ピュアクリート施工管理技師の中で、特に優れた技術と知識を評価する等級制度が「技術検定制度」だ。「A’PES」は、「AクラスのProfessional Excellence Skills」を意味する。本年度は9人がA’PES 2級技術検定に合格。同制度は技師たちにとって技術研さんの励みとなっている。

塗り床施工の様子

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