SINKPIA・JAPANは、バイオの力で生ごみを水分とCO2に生分解させる業務用生ごみ処理機「GJシリーズ」を展開する。食品工場をはじめスーパーマーケットやホテル、飲食店などで採用が進み、現在国内では約500台が稼働中。生ごみ処理にかかる手間とコストを省き、厨房・ごみ庫から生ごみを出さない環境の実現を目指す。
ごみの処理量に応じてさまざまなタイプをそろえるが、おおむね24時間で生ごみを分解処理できる。槽内には生ごみを分解する微生物と、それを生息させる担体を配置。微生物の動きを活発化させる水分、酸素、温度をコントロールし、効率よく生ごみを分解していく。分解水は排出され、処理後には微生物の担体だけが残る仕組みだ。
運ばず・燃やさず・その場で処理
開発コンセプトは「生ごみを運ばず・燃やさず・その場で処理」すること。従来の生ごみ処理機は臭いやスペースの問題で屋外設置が主流だったが、同シリーズは業界最小クラスのコンパクトサイズ。処理時に臭いが出にくいため、排気ダクトや脱臭機が要らず、室内設置が可能だ。コンポスト型や乾燥型とは異なり、微生物が生ごみを分解するため、基本的に残さの取り出しは必要ない。高熱処理をしないため電力効率も良い。
処理機はごみの発生場所に設置できるため、焼却処理時に比べてCO2の排出を約96%削減できるメリットがある。民間処理業者に有料で回収・処理を委託するコストも削減できる。数カ月に1度は専門スタッフが訪問してメンテナンスを行うなど、アフターケアも万全だ。