「より洗浄性に優れ、異物混入のリスクが少ないコンベヤベルトがないか」。こうしたユーザーの声に応えるフォルボ・ジークリング・ジャパンでは、売上高で対前年度比約13%増（2019年度）と、着実にユーザーを拡大し続けるフルシール仕様の「Prosan」を中心に、HACCPコンセプトを支援する各種コンベヤベルトに注力している。

用途を広げる新製品が追加

「Prosan」▶「Professional Sanitary（卓越した衛生性）」を意味するProsanは、搬送面に加え、下面（駆動面）や側面まで耐湿熱性のポリウレタンでコーティングされているのが最大の特徴。食品の水分や油などが染み込む心配がなく、常に水洗いができ、耐熱性もあるため、高温水洗浄にも対応する。洗浄後も乾きやすく、また素材そのものに抗菌効果がある。このほど、従来の「高柔軟性シリーズ」「高張力シリーズ」の計8種類に加え、表面に横溝パターンを施したタイプ（「904483」、食品の傾斜搬送や位置決めなどに最適）と、表面に粗い布目パターンを施したタイプ（「904484」、フードスライサーなどに最適）の2種類が追加された。
「非粘着ベルト」▶従来のシリコーンやPTFEの非粘着ベルトに加え、「非粘着性ポリウレタンベルト」が追加。より非粘着性が高くなり、練り生地やご飯など常温の粘着物の搬送にも最適だ。屈曲性と柔軟性も高いため、小プーリ径にも対応し、小さい粘着物の乗り移りも円滑になった。