「脱泡・脱気ポンプDP型」は、乳飲料や豆乳など液体の処理時に発生する泡や溶存酸素の問題を解決する。泡や溶存酸素は、「豆乳やクリームなどの歩留まりが悪くなる」「ゼリーやケチャップなどが規定量充填できない、また容器からあふれる」「プリンや豆腐などの見栄えや食感が悪くなる」「溶存酸素により製品劣化を早める」などの原因になるが、同機を使用すれば、消泡剤を使用することなく、液体に含まれる気泡を羽根車の回転による遠心力で分離し真空ポンプで吸引して取り除くことができる。2016年発表のDP型は、固形物のせん断や液体の温度上昇など食品へのダメージを抑えるため、従来機ASP型の約2分の1の低速回転でも同等以上の能力を発揮できるようにさらに改良を加えた。高粘度な液体や、果肉などの軟らかい固形物や摩耗性のある硬い固形物を含む液体など多様な食品に対応する。
吸い込みから攪拌、脱泡、圧送まで一台でこなし
脱泡・脱気ポンプDP型は、吸い込みから攪拌(かくはん)、脱泡・脱気、圧送まで一台でこなす。静置脱泡や真空脱泡のバッチ式とは異なり、連続式で処理するためインラインで設置でき、生産効率の向上に貢献する。また多工程を小型機一台で処理するので省スペース。シンプルな構造なので洗浄やメンテナンスも容易だ。現在、自社開発の強みを生かし、接液部の腐食や摩耗対策など顧客のさまざまな要望に応えている。全機種でサンプルのテストを受け付け、現地テストにも対応しており、研究所向け小型機種「DP-0100S」のテストも受け付け中だ。