電動バランサの「ムーンリフタ」は、荷重センサーとサーボモーターで力と位置を常に検知しながらワーク（荷物）の上げ下げをサポートする作業支援ツールだ。液体原料が入った一斗缶や紙袋入りの粉粒体原料などの重量物でも、まるで軽い荷物を扱うように軽快に移動できる。エア供給が不要な電動式で、可動範囲や減速範囲、上げ下げの加速度、動きの感触など、100種類以上にも及ぶパラメーター設定が可能、現場の状況や使う人の好みに合った快適な作業性が得られる。
　このほど、最大荷重が30㎏の小型・軽量タイプ「ML-30K」が登場。大幅なコストダウンが図れたほか、本体がわずか8kgのため、女性でも楽に設置ができるようになった。

6軸ロボットとの連動に注目

　ムーンリフタを活用した技術として注目されるのが、6軸（垂直多関節）ロボットとの連動だ。例えば、可搬重量が8kgのロボットを最大荷重120kgのムーンリフタでサポートすれば、そのまま120kgまでのワークの搬送ができてしまう。最大荷重が大きいロボットの導入は大きなイニシャルコストとスペースが課題になるが、ムーンリフタと組み合わせれば、低コスト・省スペースで重量物搬送の自動化が可能になる。