三ツ星ベルトが自社開発した「ハイブリッドシリコーンベルト」は、粘着性の高いパン生地や菓子生地、ガムなどが付着しにくく剝がれやすい搬送ベルト。高い非粘着性・離型性を持つシリコーンと耐久性に優れたポリウレタンを化学結合させたオリジナル素材により、付着などの問題を解決させた。2016年の販売開始以来、製菓・製パンなどの工場から製品ロスや清掃・洗浄の手間が大幅に低減したと評価されている。

ベルトの収縮を防ぐ裏面帆布で耐久性をアップ
「低収縮ベルト」

　従来のベルトでは、食品に含まれる塩分や油脂、粉体などがベルト裏面の帆布に刷り込まれるとベルトが波打つように収縮し、蛇行や部品の破損、取り外した後に装着ができないなどの不具合が生じることがあった。そこで、搬送物が刷り込まれにくく、刷り込まれても収縮しない裏面帆布を開発し、これを採用したのが「低収縮ベルト」だ。10年の発売以来、数多くの工場で採用され、今では同社を代表するベルトの一つだ。あるユーザーは、「以前は短期間でベルトが消耗し、その都度交換していたが、切り替え後は数カ月たっても収縮が発生しない」とし、良好な結果が得られている。

　同社樹脂ベルトはポジティブリスト収載の原材料を使用しており、改正食品衛生法にも対応。HACCPに沿った衛生管理を助ける製品ラインナップで食の現場をサポートする。