ラキールが制作・販売する「LaKeel Online Media Service ナリアアカデミー」は、3分のアニメーションで食品安全や労働安全などを分かりやすく学べるオンライン教育サービスだ。専門的な内容も、要点を押さえながら簡潔に、テーマによってはパンチが効いた表現でアニメーションに落とし込まれている。こうしたコンテンツは効果的な学習をデザインするために考案された「ARCS理論※」、いかに人の注意を引き記憶に残すかを考えた「映像理論」、各業界の「専門家の知識」、これらを合わせて到達できる「『伝わる』（分かってもらえる、肚落ちする）教育方法」に基づいて制作。その理論を具現化するのはまさにリアリティーと躍動感にあふれるアニメーションで、興味を持ってもらえる効果だけでなく、実写では撮りにくいシーンを表現できる、伝えるべきことを強調し、短時間で効率よく学べるなどのメリットが得られる。

視聴履歴分析やオンライン上のテストも可能

　同サービスは「スタッフ教育を行う時間がなかなか得られない」「何度教えてもなかなか伝わらない」「外国人労働者への教育が難しい」などの課題を抱える企業を中心にユーザーが広がっている。e-ラーニング型では視聴履歴の分析、オンライン上でのテストも可能。また1年間の教育計画を作成し、それに従って学ぶこともできる。現在、字幕で6カ国語に対応し、今後はグローバル展開も目指す。

※ARCS理論：米国のジョン・M.ケラー教授が提唱した学習意欲を上げるための理論。