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生協特集

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ゆるキャラ「こんせんくん」少し成長 環境、農業にも興味

こんせんくんがついたポークウインナーソーセージ

生協のゆるキャラの元祖といえば、パルシステム連合会の「こんせんくん」。北海道の根室・釧路産の牛乳で初めて使われ、産地(根釧=こんせん)から名付けられた。パルシステムによるプロフィル紹介では、乳牛の男の子で1歳。少しおっちょこちょい。1986年に牛乳パックに登場してから30年近くたって、環境問題や国内農業にも興味を強く持つようになり、おっちょこちょいな行動も控えるという。年齢は1歳のままだが、少し成長した。

こんせんくんの評判は高い。こんせんくんが描かれた宅配用のトラックも町中でも目立つ。景品などに用意した茶わんやマグカップにも購入希望が多いという。

パルシステムはキャラクターとしての設定を厳しく管理、こんせん牛乳を使った乳製品や石けん以外では商品にしていない。「こんせん牛乳を原材料に使っている」と思われる、優良誤認にならないように配慮し、パルシステムのトラックや配送センターには使っていた。

2008年からはこんせんくんに家族をつくるなどキャラクターとしての発展を目指していたが、同年1月の中国製ギョウザ中毒事件、11年3月の東日本大震災などで、パルシステムの考えがそこまで至らず、キャラクターとして大きな発展はできなかった。

13年度からはキャラクターの設定を進化させる。今年度春からのCMでは「こんせんくん」と名前を入れて知名度を高める。組合員を含めた生協の関係者には名前が通っているが、それ以外には「牛さん」などと呼ばれていた。また、以前のCMに比べるとこんせんくんのおっちょこちょいの度合いを減らすという。パルシステムの方針である環境保全や国内農業へもより関わるという設定だ。

パルシステムは、こんせんくんを使う商品を乳製品などに限定していたが、今年3月には実験的にポークウインナーソーセージに使用。

今後は子ども向けの商品での展開を検討中だ。顔と名前が知られてきたこんせんくんも乳離れの時期に来たのかもしれない。

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